耐油・パッキング塗布用
液状ガスケット
ヘルメオイルシール1号・2号L
ヘルメオイルシール1号
特性
ヘルメオイルシール1号は次のような特性をもっています。
空気中に放置しておいても、変質又は接合面に使用後も固まることがなく不乾性ですので、分解、取外し作業が容易であり、分解、組立ての頻繁な部分へのご使用には特に便利です。
項 目 | オイルシール1号 |
色 相 | 褐色ペースト状 |
耐圧性 | |
室 温 | 105kg/cm² |
80±5°C | 50kg/cm² |
化学特性 | |
水 | 0% |
ASTM№1オイル | -1% |
ASTM№3オイル | -4% |
腐蝕性 | な し |
使用温度範囲 | -24°C~40°C(最高60°C) |
貯蔵期限 | 1 年 |
耐圧、耐熱性
ヘルメオイルシール1号は不乾性ですのでその性質上温度により粘度が変化します。その為耐圧力が異なってきます。
ヘルメオイルシール1号は常温で使用して、最大の効果を発揮するように作られていますので、使用温度が高くなるに従い(最高60°C)効果が減少します。
ヘルメオイルシール2号L
特性
ヘルメオイルシール2号Lは、その特性はヘルメオイルシール1号とほとんど同様でありますが、ヘルメオイルシール1号と異なり加熱により軟化せず、加熱硬化し、耐圧性は増大しますので、温度上昇部分の油漏れや液体漏れを防ぐのに効果があります。しかし分解、取外し作業は容易であります。なおヘルメオイルシール2号Lの緑色は、約150°C付近で黄色に変化しますから温度表示薬にもなります。
項 目 | オイルシール2号L |
色 相 | 緑色ペースト状 |
耐圧性 | |
室 温 | 110kg/cm² |
80±5°C | 50kg/cm² |
化学特性 | |
水 | -2% |
ASTM№1オイル | -4% |
ASTM№3オイル | -1% |
腐蝕性 | な し |
使用温度範囲 | 50°C~120°C(最高150°C) |
貯蔵期限 | 1 年 |
耐圧、耐熱性
ヘルメオイルシール2号Lは耐熱用として作られており、熱の為に加熱される時間が長くなるほど耐圧が増大しますが、これは加熱されることによりオイルシール2号Lの硬化反応が促進される為で、硬化することにより耐圧性を生じます。しかしこの効果は完全硬化ではなく半硬化でありますので、フランジの合わせ面を固く接着してしまうようなことはありませんから、120°C迄の温度ならば分解、取外しは容易であります。なお耐圧、耐熱性についての実験結果は下記の通りであります。
フランジ 間隙 (mm) |
温 度 (°C) |
加熱 時間 (分) |
耐圧力 (kgf/cm²) |
0.00 | 100 | 10 | 60 |
0.00 | 100 | 30 | 65 |
0.05 | 100 | 10 | 30 |
0.05 | 100 | 30 | 55 |
「ヘルメオイルシールは、特殊耐油性材料に合成樹脂などを配合したペースト状の混合物で、強力に油、水、その他の液体及びガス漏れを防ぐ性質を持っています。
種々の液体類を入れた容器(例えば減速ギヤーケース等)よりの油漏れ、又は液体漏れを防ぐには、ヘルメオイルシールを接合面に塗布又は塗布物を挿入するだけで、よくその目的を達することができます。
従来の如く磨いてすり合せを良くする手間を省くことができます。又パッキングを省くことも可能であり、並びに時間の節約ができます。
一般特性
ヘルメオイルシールは、次のような一般特性を持っています。
- グリース、機械油、絶縁油等の鉱物油、又は植物油に対して極めて優れた耐油性を持っています。
- 耐酸性、耐水性も優れています。
- 液体以外のガスにも使用できます。
- 不乾性でありますので分解、取外し作業が容易です。
- 油類又は種々な液体類を入れた容器の油漏れ、液体漏れの防止ばかりでなく、各種配管用継目にも使用できます。
一般利点
ヘルメオイルシール1号及びヘルメオイルシール2号Lをご使用になれば、次のような一般利点があります。
液体又はガス漏れを防ぐ為に、接合面(金属面)を特に 精密に仕上げる必要はなく、むしろ粗仕上げの方が有効ですので、機械加工賃が著しく節約されます。従来金属 の合わせ面の仕上げ精度をJIS △△△に仕上げていたのを、ヘルメオイルシールを使用してからは仕上げ精度を△△に下げて、十分その目的を達している実例があります。
御使用方法
ヘルメオイルシールは金属、木材、繊維類によく粘着し ますので、油漏れの恐れのある機械の接合面全面に塗布する必要がなく、接合面の真中あたりに、形状通りに切 目なく塗布し、面を合わせて圧着するだけで、この合わせ目の内外にかなりの圧力が加わる場合でも油が漏れたり、にじみ出たりすることがありません。
なお塗布だけで不十分な場合は、各種固形パッキング等を併用すると、さらによい結果が得られます。又その他各種配管用継目にも塗布して使用できます。
拭 去
ヘルメオイルシールを取る時はアルコール、アセトン、エステル類(溶解します)で拭き取って下さい。
御注意
塗布面に油や水が付着していますと、水玉状に固まり好結果を得ませんので、ご使用前に接着面の油、水等を十分拭き取り清浄にして塗布して下さい。
使用後は密封し、冷暗所、換気のよい場所に貯蔵して下さい。
種類及び包装
ヘルメオイルシールには耐熱温度により、1号及び2号Lの2種類があります。包装単位は次の通りです。
種 類 | ヘルメオイルシール1号 | ヘルメオイルシール2号L | ||
中味 重量 |
100g | 500g | 100g | 500g |
容 器 | チューブ入り | 缶入り | チューブ入り | 缶入り |
包装 個数 |
40本 | 12缶 | 40本 | 12缶 |
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