焼付、かじり付き防止剤
ヘルメコート№1、№2
ヘルメコートはボルトや金属接合部の焼付き、かじり付きを防止するアンチシーズコンパウンドであります。組立時に塗布しておくと機械の解体が容易で金属の損傷を防止します。
容 量 : | 420mlスプレー |
500ml |
化学プラントや石油精製装置、ボイラーなどは常に高熱に曝されるところが多く、ここに使用している締付けボルトや接合部、ネジ継手などは熱によって酸化され、焼付いたり、かじり付きを起すことがあります。このためシャットダウン時の分解修理、定期点検時の取りはずしが困難になり、ボルトや接合部を損傷し、再使用できなくなる恐れがあります。
ヘルメコートはこのような金属の焼付きやかじり付きを防止するアンチシーズコンバウンドであり、解体時に威力を発揮する製品であります。
ヘルメコートの特徴
- 潤滑性のよい固形潤滑剤を使用しているため、焼付き、かじり付きを防止し、ボルトや接合部の取りはずしが容易に行なえ損傷しません。
- ヘルメコートを塗布すると金属表面に油膜を構成し、外気をしゃ断するので腐食、発錆を防止します。
- ヘルメコート1号は耐熱性、潤滑性のよい二硫化モリブデンを主成分にしているので、低温から高温まで広範囲の温度変化に耐えます。
- 耐水性、耐候性がよく風雨に曝されても安定で変質や劣化を起しません。
ヘルメコートの特性
項 目 | ヘルメ コート№1 |
ヘルメ コート№2 |
主成分 | 二硫化 モリブデン と特殊油剤 |
四三酸化鉛 と特殊油剤 |
性 状 | グリース状 | ペースト状 |
使用 目的 |
焼付、 かじり付き 防止兼油滑 |
焼付、 かじり付き 防止兼油滑 |
粘 度 | 30,000cp | 稠度 200~250 |
比 重 | 1.4 | 2.1 |
耐熱性 | 900°C Max |
400°C Max |
耐水性 | 良 好 | 良 好 |
ヘルメコートの焼付防止効果
一般市販のJIS・2級の並目ネジのM・8、M・10、M・12の各ボルトネジ部にヘルメコートを塗布し、鉄板に締付け、200~400°Cの温度で48時間加熱し、その後、常温まで放冷してもどしトルクを測定する。
(横スクロール)
品積 | 焼付防止効果(kgf・cm) | |||
ボルト太さ |
温度°C |
ヘルメコート№1 | ヘルメコート№2 | 無 塗 布 |
---|---|---|---|---|
M・8 | 200 | 34.4 | 40.5 | 55.2 |
400 | 42.2 | 49.2 | 74.8 | |
M・10 | 200 | 50.0 | 55.2 | 61.5 |
400 | 65.4 | 71.0 | 83.0 | |
M・12 | 200 | 110.5 | 115.0 | 125.0 |
400 | 113.0 | 120.0 | 138.5 |
M・8、M・10は53kgf・cm、M・12は150kgf・cmのトルクにて鉄板に締付けたもの実験値はボルト4本の平均値である。
ヘルメコートの使用法
- 塗布面にサビが発生しているときはサビを落してから塗布して下さい。
- 耐水性があるため水分が付着しているとよく塗れません。水分やゴミが付着しているときは拭き取って下さい。
- ボルトネジ部以外、ナットのネジ部、底部にも塗布すると一層良い効果が得られます。
- ベルメコートは耐油性がありませんが、別に耐油性を備えたもの、またグリース状のもの、粘禍状のもの、潤滑を目的としたものなど種々性状、目的のものを用意してありますので目的に合ったものを御使用下さい。
注意:ページ内のデータは、当社の試験によるものです。使用に際しましては、貴社にて、テストの上お確かめください。
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